2016.05.24 劇場型
前記事「避難訓練」の続きです。

さて、高層階からぐるぐる非常階段を下り、地上の避難指定公園に着いた。
そこにはそれぞれの会社の避難訓練隊長が、めいめいの会社のプラカードを持って立っている。
自分の会社のプラカードまで行き、隊長に名前を確認して貰ったら自由解散、という流れ。

千人単位の人々の中にプラカードがゆらめく…。
この光景、なんか見覚えあると思ったら、大学の入学式で、いろんなサークルやら部活がプラカードを掲げて勧誘してる光景そっくりだ(笑)。

そんな混沌とした避難集団、突然ある部分がさーっと空白の一本の道を作った。
なんだー?と思って見ると、その空白な道の先頭に、一人の男の人の姿が。
みんな彼を避けるように道を作る。まるでモーセが海を割って道を作る光景のようだ(笑)。

「おい、おまえらー!そんなに広がるな!もっとまとまれ!危ない目にあいたいのか!」
と、その男性は叫ぶ。
「俺はお前らのために言ってるんだ!本番じゃこんな悠長じゃないぞ!」
最初はこの避難訓練の関係者かなと思ったが、みんな彼を見ない。
しかも、ワイシャツやビジネスカジュアルな人々ばかりなのに、彼一人、ストリート系の私服なんですけど。。。

「もう一度だけ言うぞ!もう一度だけだ!お前らのために俺は叫ぶ!」

誰?誰?面白いんですけどー。
みんな笑いを噛み殺して、ヤバイヤバイとささやきながらも彼を見ないようにしてる。

突然、一人の女性を指差し、
「おいお前!聞こえてるか!俺は間違ったことを言ってるか?俺はお前らのためを思ってるだけだ!」
あ~あ、かわいそうに捕まっちゃったよ。と、みんなつぶやく。

「俺はいつでも真剣だ!いいか、もう一度だけ言うぞ!お前ら死にたくないなら、俺の生き様をみろ!」
と、彼は舞台俳優さながらに何度も(笑)叫び続けたが、当然ながら聞く人はおらず。
少しずつビルに戻っていく人波を見ると、
「いいか!今度はもっと真剣にやれよ!俺は見ているからな!」
と最後の叫びをもって、舞台(公園)から去っていった…。

こういう方は、なんだろう?
精神的にヤバイとは思うけど、ビョーキではなさそうだし(治療する必要もなさそう)、異常者ってやつ?
でも、危害加えるタイプではないみたいだしなー。
でも、何が起こるか、かなりドキドキしたけど。
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